事業の目的は利益の追求ですが、利益だけでも事業は持続することはできない反面、一時的には利益がなくても事業が破たんすることはなく、そのポイントが資金繰りです。資金繰りとは入ってきたものを収入、出て行ったお金を支出としてとらえ、お金がなくならない限り事業を継続することができます。例えば現金で商品を売るだけの小売業か、企業向けに商品を販売して月ごとに請求書を発行して翌月以降に入金するかなど、業種や事業規模によってお金の流れが変わります。お金の入金スパンが変わっても、基本的に商品を提供するためには仕入をしたり経費を支出する必要があるため、売上が大きい事業ほど必要な資金も大きくなります。
そこで、事業拡大過程で、利益は出ていても仕入れなどの資金調達が間に合わずに、破綻してしまうという恐ろしいこともあります。そこでお金の動きを円滑にするのがファクタリングサービスです。ファクタリングとは、将来の期日に入金する予定の売掛金という債権を売却して今のお金に帰る金融サービスで、銀行などで行う手形割引に似ています。手形割引とファクタリングを比較すると、売上先が発行している手形という実物がなくても売却できるのが子のサービスの特徴です。
また、ファクタリングを行っている事業者は金融機関以外にも多くの選択肢があるので、有利なものを選択することができますが、比較のポイントが債権の評価と瑕疵担保です。債権の評価とは、手形割引が手形を担保にした借入なので金利を支払いますが、ファクタリングでは売掛金という債権に価値を決めて売却するため、一律の利率では行われず金利上限の規制対象にもならないため、当事者同士で条件を自由に決められます。もう一つは瑕疵担保といって、万一債務者が支払い不能になった場合に、自分がお金を返す必要の有無です。利用先を選ぶ場合は瑕疵担保がなく、債券を高く評価してくれるところを比較して選ぶと有効です。