リーマンショックから月日が経過し、前例がなく予想だにしなかった大規模破綻が与えた影響は全世界に広がりました。その後、各企業の尽力と政財界の支援によって、少しずつですが回復の流れは確実になっています。しかしながら、個々の事業主を取り巻く環境は相変わらずの不確実性であります。サービスを提供した事業主は、提供した側に対してサービスに相当する対価を請求し受け取る権利を有していて債権者と呼ばれています。
これに対してサービスを受けた側は、債権者に対して相当する対価を契約期間内に支払う義務を負う債務者となります。双方の経営状況が問題ない場合には、支払いも滞りなく行われるので、新たな事業展開や投資といった事業活動ができます。ところが、どちらか一方でも状況が悪化していると、円滑な支払いは行われることはありません。こうした滞りを解決する方法のひとつとしてファクタリングがあります。
ファクタリングは、債権者と債務者との間に入る業者が双方の金銭の流れを円滑にする業務のことです。債権者から見れば債務者の手前にファクタリング会社が存在し、債務者からでは債権者の手前にこの会社がいることになります。契約内容によっては、債務者が認識することがない場合もあります。ファクタリングは手数料はかかりますが、確実に提供した分の対価を現金化できるので、債権者にとっては安定した事業の継続ができ、次の業務展開にも繋ぐことができるようになるサービスです。